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サッカー日本代表への応援歌

タマアグリ初の「広報」は何にするか惑った。が、現在の熱狂をなぞる方がいいと判断しこれを認めるものだ。以下の文はタマアグリの代弁と想ってもらっても差し支えないだろう。

私はあんまりスポーツに興味はない。けれども、今行われているロシアワールドカップ2018に目下のところ、釘付けになっている。

下馬評で期待が付帯することのないままに結果して日本代表はやはりは、いい結果を残さずに挑んだ今回のワールドカップ。それが今では、精悍の血士たちの朗報の連続が日本の大衆の血と目を沸かした。

いうなれば、一種の逆説であろう。前々回、南アフリ大会の時も、下馬評は芳しくなく、敗退の二文字を選手の額に押しつけられたかのごとくを当時の奮戦にて回避した。

前々回、岡田監督の下にチームは一丸となり16強に伍する勇躍を成し遂げるに至った。して、今回のロシアの大舞台での晴れがましき戦いはその「デジャブ」である。ハリルジャパンからの急展開、開催前2ヶ月に逼迫したさなかでの代役である西野監督。実質1ヶ月の参集と鍛錬と聴く。

確かと、芳しくない親善試合の結果を見事や見事。今大会の勇躍にて帳消しにした。

今夜の赤い悪魔、強豪ベルギーとの一戦。

日本のプライドとの気概を背に掲げた国と国との戦いはタマアグリ一同

俄然、応援せずにはおれない。

国の重圧が選手の双肩にのし掛かるほどに心の熱気はいや増す。

ましてや、国民の期待を一つに引き受け日本代表とい重圧がヒシメク大舞台。プライドの結晶の具現化。と形容しても差し支えない。日の丸の旗は見えることのない応援にしろ気概にせよ重責を担うものだ。

16強という重みは所々にある不安の昇華であろう。

サッカーで血と汗を精神に昇らせた国一丸の想いはヒッチの最中に燃え上がる。

事前の対ポーランド戦では巧みをして諒なる結果を生んだ。確かに、敢闘精神に欠けてはいたもののシタタカさは必須だろう。冷酷を背にしてでも16強に組み入らなければ元も子もない。

サムライスピリッツを全面に出した積極果敢では脳ないものだ。実利を選るに越したことはない。目先の点取りに執心しては瓦解するともしれなかった生粋のプラグマティズム、リアリストとしてこれほどまでに妙絶なる差配をした西野監督の叡智には感服せざるを得ない。

コロンビアの「付与」を背景にして一世一代の賭け。西野監督は途方もない試合巧者だ。

一国のプライドを肩にした戦いのこと。故に目頭も睡魔も勤労意欲さえさしおいての熱もかなり帯びるものだ。

たしかに、対ポーランド戦では100%合点はいかないものの、翌日と今日を迎えるに当たり段々と、西野監督の采配は徐々に重みを増したことを心に実感した。海外メディアのバッシングなどとるに足らない。

敢闘精神に「カタヨル」美学を湛えるだけでは勝利の妙はつかみとれない。非難という泥にまみれるとも掴み取る勝利のダイヤは屈託のない輝きを魅せる。

西野監督の綱渡りの差配の上に常勝の栄えをもたらされることを切に願わんばかりだ。

そして、選手一同にも後悔を残さない試合を体から心からすべての技を出し切りサバイバルを賭けた16強からの勝ち上がりに乾坤の一打を世界にかまそう。

ポーランド戦の周囲からの凄絶なる汚濁は次戦にて浄化されることを切に願う。日の丸の旗とは汚れなき自尊心の賜だが、この際、看過してしかるべきだ。

世界のサッカーには屈強なるライバルがひしめき合っている。ベルギーもまた然り。その僅かながらの希望の糸を昇るには結局のところ精妙を画に描いた試合運びが必須だったのだ。

ポーランド戦にて主力を温存したという成果をベルギーとの一戦に「ぶつける」をして十全なる試合運びに余念なき様を希わずにはおれない。

下馬評の痛打がこれほどまでにチームを昇華させたとは感服しきりだ。逆境に育まれた故の逆説の戦いとも形容できた。

予選で常勝していれば挫かれたかもしれない。すべては背水の陣で臨んだが故の栄華とも謂えただろう。

人生然り、スポーツ然り。様々なる険難の上に築かれた努力と修練の賜は実に尊い。

西野ジャパンの躍進をこれからも観れるのはこの上ない歓びだ。

武士道、いわゆる、サムライスピリッツに固執していればここまで登壇で出来なかったかもしれない。

ただただ、今般の西野監督の「ジクジ」たる差配には敬服しきりだ。

たとえ本意ではなかったにせよ、ポーランドと日本の彼我の実状を鑑みて相手方の一勝というものの満足を「足」玉に取り、いわば、冷徹に肉を切らせて骨を絶つ采配の利口さはこの先のサッカー史に刻むべき栄華の一つだ。

もっぱら衆人は目先の不利益ばかりに目を遣るが、大局的視野に賭ける節がある。

先のポーランド戦での日本のフェアプレーは大局の最中に下した、究極の選択にほかならない。

精神のイガミを打ち捨て実利的真理という名の16強に手と足を差し伸べた西野監督の負の情念はいかばかりか・・・・・。

本意あらざる決闘のフラストレーションを打開するには未明のベルギー戦にて答えを出すだろう。今はただ待ちどおしい。

今度こそは溌剌とした発露を成してほしい。ランキング3位の強豪だが勢い、前回の鬱屈のバネが次試合の力になるだろう、身体をすべて出し切り、全力のプレーにすべての力を捧げる試合であってほしい。南アフリカ大会よりも更なる高みへと・・・・・・。

日本代表の・・・いや唯一のアジアの雄として悔いのない試合を私も含めてタマアグリ一同応援している。

戦前の「ホドホドに負けない」という及第点に甘んじずこの際、頂点を見据え、全力の名の下にて、頂の栄華を起爆剤にサバイバルのトーナメントという山々を昇ってもらいたい。

汗は血と同列の価値がある。流す、それはそれは尊い滴は奮励の証でもある。

ピッチに流す汗の価値は血であがなう結晶でもある。

ただただ、すべてを出し切るをして汗と等価の血の成果を出し切ったか否かに結果を覆う価値がある。

不完全燃焼は臨んでいない。そのような「巧遅」は前の試合だけで十分だ。

ベルギーに勝つを望むにすべてを賭けている。

けれども、負けて悔いのない試合展開であればそれはそれで栄誉ある甘美な敗北だ。例えるに、韓国が前大会の覇者、ドイツを三回戦で砕いたように、清らかな汗に付帯する敗北であるのならば私も、タマアグリ一同も、況や、渋谷に屯する衆人でさえ悔いの心を夜空にさまよわせることはないであろう。

サッカー代表に顕れる気負いは幾分、魔物を従え、一義的に愛国の情にての重武装の面もちで、補完しているようだ。

国のフラッグはある種、鉄のマントである。

スポーツ全般にそれは、極まりなく日本原産のしかも、他国を差し置いての殊、意識せず見えない故、強大なる愛国心が一番の好薬でもあり、些末なことで容易に翻る劇薬でもあるものだ。

ただただ、日本国をしょってたつサッカー日本代表の面目は一位を目指す心意気にて全ての災厄を免れる。大会以前には見えなかった頂点にかかる霧が16強進出にて目前に迫りつつあることをピッチの全員が視認しえたのは実に幸いであろう。泣き笑いは今夜の対ベルギー戦でのキックオフにてその結果の妙(たえ)は華が拓く。

 

日本代表という重責を肩にするよりもピッチの熱狂やテレビ越しの熱波を肩にする方がいい。

ガンバレ、サムライの勇士達よ。